第90話 組織球肉腫(悪性)ラストシーズン〜さよなら〜
9月23日深夜2時頃 ぼたんが旅立った。
22日19時
私が帰宅した時には、呼吸が荒く酷くなったり、落ち着いたりを繰り返していた。
私が帰ってくるのをずっと待っていたようで、いつもの帰宅時間くらいから何度か頑張って顔を上げては、倒れるを繰り返していたそう。。
夫が基本的には在宅オンライン勤務となっているので
とても助かった。。。
水も嫌がるようになり、ただただ口を開けて苦しさに耐えていた様子だったので、もう苦しみから解放してあげようとなり、夫が先生に電話をした。
でも ぼたん自身がそれを止めてくれた。
先生からの折り返しの電話を待っている間に、
私の手がぼたんから離れていたけれど、夫の手はぼたんを撫でていたのに、 私に向かって前足で「触って、こっちに来て」 と催促した。
鼻でクイクイと手を自分に寄せるように訴える。
そんな元気はないはずなのに。。
どんなに苦しくてもできる限り家族と傍にいたいという ぼたんの声のような気がして先生には「このまま看取ります」 と伝えて終えた。
その後は家族でずっとぼたんの隣で寝ていた。
騒ぐこともなく その瞬間を私たちに気づかせる事なく静かに息を引き取った。
苦しい身体から解放されて魂は嬉しいだろうな。
飛び跳ねてるだろうな。
大好物やご飯をいつも飯を食べていたところにおいてあげる。
今はこなたがずっとぼたんにおしりをくっつけている。
こなたにとっては気難しいお姉ちゃんだったけど
ぼたんはこなたが大好きだった。
こなたもずっと心配して様子見てくれていたよ。
はなまるもぼたんから離れる事なく周りをウロウロしていたよ。
健康診断で今回の病気が発覚して、今まで頑張って寛解を目指してきました。
無症状から抗がん剤を行うことが出来たから
ここまで一緒に過ごせてきたと思う一方で
全てをあるがままに任せる方が良かったのか考える事もあります。
ぼたんの年齢が2桁いっていて症状が少しでも出ていたら、あるがままを選んでいたと思いますが。
肺組織球肉腫 ニムスチン(ニドラン) の投薬記録が
誰かの色々な選択の参考になればと思い記録に残します。